ステンレスボトルの洗い方 正しいお手入れとNG行動
保温・保冷ができて外出時の水分補給に便利な真空断熱ステンレスボトル。節約やペットボトルゴミ削減のためにマイボトルを取り入れたい、もしくはすでに持ち歩いている、という方も多いのではないでしょうか。
耐久性の高いステンレス製のボトルは、使った後にきちんとお手入れをすればより長く使い続けることができます。今回は基本の洗い方、お手入れのNG行動や注意点、こんなときどうする？といったステンレスボトルのお手入れのポイントをご紹介します。
もくじ
用意する道具
・ぬるま湯
・食器用中性洗剤
・柔らかい食器用スポンジやスポンジタイプのボトルブラシ
・水筒ふた用ブラシや綿棒
洗うときは柔らかいスポンジを使い、食器用中性洗剤をつけて洗いましょう。長柄のボトルブラシならスポンジが内びんの底まで届くので便利です。水筒ふた用ブラシや綿棒は、せんやパッキンなどの細かい凹凸がある部分の洗浄に。
ステンレスボトルの洗い方
ステンレスボトルを長持ちさせるには、毎日のお手入れで汚れの定着を防ぎ清潔な状態を保つことが大切です。洗い方はとても簡単、3ステップで完了です。
STEP 1. パーツ別に分解する
本体からふたキャップやせんユニットを外して、パッキンも取り外します。ボトルのタイプによって飲み口キャップがついていたり、パーツの種類が異なるので、取扱説明書を確認しながらパーツを分解しましょう。細かいパーツは小さめのボウルやザルにまとめておくと洗う時の紛失予防になります。
STEP 2. 洗剤で洗う
ぬるま湯に食器用洗剤を薄め、柔らかいスポンジを使って本体と各パーツを洗います。本体の内側を洗う際は、スポンジが内びんの底まで届く長柄のものがおすすめ。せんやパッキンなどの細かい凹凸部分には汚れがたまりやすいため水筒ふた用ブラシや綿棒を利用すると便利です。
STEP 3. よくすすぎ、しっかり乾かす
最後に水でよくすすいだら、乾いた布で水気をふき取り、十分に乾燥させましょう。自然乾燥では水分が蒸発したときに水滴の跡が残ったり、サビの原因になることも。すすぎにお湯を使うとより早く乾きますよ。
もし、飲み終えた後すぐに洗えない！というときは、水で中身をすすいでおくだけでもにおいや汚れの付着を抑えることができますよ。
※各製品のお手入れ方法の詳細は該当製品の取扱説明書をご覧ください。
こんなときどうする？
サビのような赤い斑点ができた場合
水分に含まれる鉄分などが付着したものです。食酢を10%程度入れたぬるま湯を本体に入れて30分放置した後、柔らかいスポンジなどで内びんの内側をよく洗ってください。
ザラザラしたものが付着した場合
水に含まれるカルシウムなどが付着したものです。クエン酸を1～2%程度入れたぬるま湯を本体に入れて3時間分放置した後柔らかいスポンジなどで内びんの内側をよく洗ってください。
最後に食酢やクエン酸が残らないように綺麗な水でよくすすいでくださいね。
お手入れしていないとどうなるの？
飲み終えた後のステンレスボトルを洗わずそのままにしておくと飲み物のにおい残りや汚れの付着、パッキンが変色するなど劣化が早まってしまいます。使った後は必ずその日のうちに洗うようにしましょう。
お手入れのNG行動・注意点
ステンレス製の水筒はその素材特有のNG行為があります。シンナー、クレンザー、金属タワシ、化学雑巾などはステンレスボトルを傷つけてしまい、サビや破損の原因になるため使わないようにしましょう。食器洗浄器や食器乾燥機の使用および煮沸は熱による変形や破損、漏れの原因になるのでNGです。つけ置き洗い、塩素系漂白剤もサビ、破損の原因になるので控えましょう。
また、パッキンはどんなにお手入れをしても徐々に劣化が進んでいきます。劣化したパーツを使い続けると漏れの原因になることも。購入したときは大丈夫だったけれど、最近少し漏れるようになってきた、という場合はパッキンが劣化している可能性が大きいです。パッキンは消耗品と考え、約1年を目安に状態を確認し、動作がスムーズでなかったり、表面のざらつきや損傷がある場合は交換しましょう。
※アトラスのステンレスボトルはパーツを1個からご購入いただけます。パッキンのほか、せんユニットやふた、飲み口なども別売りしていますので、必要なパーツを取り替えることでお気に入りのボトルをより長くお使いいただけるようになります。
お手入れしやすいステンレスボトルのポイント
正しくお手入れをすれば長く使い続けられる真空断熱ステンレスボトル。お手入れのしやすさはボトルの形状によっても変化します。アトラスのステンレスボトルはいつも清潔に使えるよう本体丸洗いOK。スポンジが入りやすい広口の口径に、パーツは分解して細部まで洗浄できる設計になっています。
ついパッキンを失くしたり付け忘れてしまう、家族で水筒を使っていて洗浄の手間を減らしたい、ふたをより清潔に保ちたい…そんな悩みをお持ちの方には、パッキン一体型のふたユニットを採用したモデルがおすすめ。パーツは本体とふたユニットのみというシンプルな構造と、隙間ブラシや泡スプレーも不要の洗いやすいフラットな形状のふたが特徴です。パッキンのつけ外しがない分、時短・節水効果も期待できます。
また、外側からは分かりにくいですが、ぜひボトル内びんの加工にも注目してみてください。内びんの表面をツルツルに磨き上げ凹凸を減らした「クリーンミラー加工」が施されたボトルなら毎日のお手入れがより簡単です。においや汚れの付着を抑えてくれるのでゴシゴシ洗いの必要がなく、お手入れのしやすさが格段に違いますよ。
毎日使うものだから、お手入れの負担も少ないものを選びたいですね。正しい知識を身につけてお気に入りのボトルを長く快適に使いましょう！